2016/03/13

愛がいない部屋

アルバムの音が出揃っていないのだが、タイトルなどを考えておかないとあとで困ると思ってちまちまと考えている。
中高時代に石田衣良の小説をよく読んでいたのをふと思い出して検索したりしていた。
彼が書く作品はセックスをしたりそれに近いことをする作品が多いのだが、そういうことをしない作品の方が好きだ。

「愛がいない部屋」を読んだのは確か高校生の時で、アウシュビッツや南京大虐殺の写真集を愛でていたと同時期に出合った気がする。

この著書の中では、朗読をするためだけに愛人として囲われていて、でも周りから見たらただの愛人にしか見えない女の人の話が一番好きなのだが、ネットでの評判はあまりよくないようだ。
大学に入ってから、ゼミの課題で愛についてのレポート(なんでそんな課題だったかは忘れた)性ではない愛を描いている作品がある著書としてこれを提示した。朗読することに価値を見出される、逆に言えば朗読をしなければ価値を見出されない関係。恋ではないし、もしかしたら愛でもないかもしれない。不思議な時間がふたりを繋いでいる。

などと思い出していたが、タイトルは結局この本とは無関係なものになった。
123作とも皮肉を込めたが、今回もそんな感じになりそう。
毎回のことながら語感はとてもよいから知らない人は誰も何も気づかない。それでよいのだ。